タイトル通りの『はんなり』という映画を観てきました。
これは京都の花街に焦点を当てたドキュメンタリー映画で
舞妓さん、芸妓さん、その他これらの伝統芸能に関わる
あらゆる人を追った映画です。


監督は、元アナウンサーMiyuki Soharaさん。
LAに来て、女優を目指したのだけれど
そのときにもらった日本人の役で
間違った日本を表しているもの、間違った芸妓の姿が
海外では当たり前になっていることを目の当たりにして、
実際に自分が映画を作ろうと思い立ったそうです。
それで2年間、実際にその世界に身を置いて
作り上げた作品だそうです。
ちなみに、海外向けなので英語の作品です。

以前から、近いようで遠いこの世界に興味があったので
これは行かねば!と思い、
今日あんまり興味がなさそうなふみくんを誘い行ってきました。


うん、観てよかった。


ドキュメンタリーなだけあって
映画というより、
教育的な映像と捉えた方が興味深く観れると思います。

でもほんと凄いよね、芸妓さんって。
歌、楽器、踊り、会話、所作、全てが美しくなければならず
しかも一流でなければならないんですよ。
そのために早い人ならずっと小さい頃から
最近だと色んな地方から希望者が集まってくるとかで
たぶん中学卒業したあとの15歳ぐらいから毎日お稽古漬けですよ。

映画の中で踊りの先生がおっしゃっていたけど
舞妓さん/芸妓さんっていうのは
まさに、生きている伝統芸能ですよね。

そして、芯が強くないとやっていけない商売だけれど
それに加えて、
どれだけ賢いあほになれるかというのが大切だそうです。
あほって言っても今日日ちやほやされてる
天然ボケとか飛んでるとかいう意味じゃないですよ。
どれだけ知性を隠せるかっていうことです。

マコトさんっていう芸妓さんと
お茶屋のおかみさんのかとうさんが実際にいらしてて
映画の後でQ&Aがあったんですが
ほんと、穏やかに話されてるんですけど
ちゃんと言わなければならないことは含まれてるんですね。
否定の答えでも、表現の中にはNOという言葉は入ってないんですよね。
京都だから、余計に婉曲的なのかもしれないし
それだけのことなんですけど、すごいなと思いました。

今の日本は、たぶん欧米の影響を受けてだと思いますが
答えは「はい」か「いいえ」はっきり伝えよう
どれだけ自分の能力をアピールできる話し方ができるか
というのを教えられてると思うのですが
今日の映画を観て、相手の真意を汲み取ってしっかり理解しながらも、
かつオブラートに包みつつソフトにお返事できるっていうのは
日本女性の美しさじゃないかと感じました。

あと一つ印象に残った言葉があります。
今はもうお茶屋のおかみさんだったかなと思うんですが

「人間、やっぱり上から言われた事を素直に聞いてやってたら一番賢いと思いますわ」

っていう言葉で、なぜかドラゴンボールを思い出したんですけど(笑)

こういう閉鎖的で成熟した世界では特になんでしょうけど
私たちの世界でも、
「ああ〜こういうことかぁ」って
後になって意味が分かることってありますよね。

この言葉、アメリカ人には・・・ちゃんと伝わるかなぁ。微妙。

場所も期間も決められたところでしかやってないですが
日本人は勉強だと思って観て損は無い映画だと思いますよ。
日本の『保守的な文化』を理解するきっかけになりそうです。

『はんなり Geisha Modern』


それにしても今日来てたマコトさん。
とっても異色な芸妓さんで、プロのジャズシンガーでもあります。
でも進化してる!っていうより
理想の日本女性そのものだったので余計に感激しました。
ほんと、めっちゃ小柄でキレイやった〜。あんな白塗りしてるのに
近くで見たらお肌が綺麗なのもすごく分かったし。
感激しすぎて話しかけたかったのに声が出ませんでした。
だから少し距離を置いてパチリ。


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